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合気道で引き寄せ体質になる理由とは

引き寄せと合気道が関係があるのはあまり知られていないですよね。合気道はどういう武道なのか知っている人は少ないですし。合気道の技の解説や歴史などの情報はありますが、合気道を極めた結果、人の思考に何が起こるのか。まだまだこういう情報はネット上にも見当たりませんね。私自身が4年間合気道の修練してわかってきたことをお伝えします。単なる健康法や護身術以上の価値が合気道の練習にはあったのです。

合気道は引力の練磨 (鍛えて磨く事 )である

合気道植芝盛平

と言ったのは合気道の開祖植芝盛平です。物理的に説明すると「つかんだ相手の手が離れなくなる」「こちらの思うままに相手を動かせる」です。これは何か不思議な力が働いているからでなく、人間の体の法則、自然の法則に沿った動きをするからです。これを宇宙の法則とも言っています。この法則を学ぶ事が身体的な動きを学ぶことだけにとどまらず、人間関係や仕事など全てに通じているとなると聞くとどういう仕組みになっているか興味がありますよね。

合気道とは何を練習しているのか?

 

技を通して根本的には下記の事を体得する為に練習しています。

・自分軸を作る。姿勢を保つ
 (ブレない、相手に依存しない、自分の一番良い体制でいる )

・相手が力を使ってもこちらは力を使わない
 ( ぶつからない力を出す。相手に反応をさせない。合気道が嘘くさく
 見える理由がコレです  )

・距離感、間合いを測る。 
 (攻め込まれない間合い。いつでも仕掛けられる間合い。)

・相手の微妙な力を瞬時に読み取る。
 (相手のやろうとしている事に神経を集中し、繊細に感じ取る)

・心を鎮める。やってやろうとしない。
 (相手の心理をキャッチしやすく。力むと相手の事がわからなくなる )

・知識の上書き
 ( 筋力より姿勢や自分軸の方がはるかに強力。身長体重は関係無い。)

・先の先の習得
 (仕込みをします。向かい合う前からすでに始まっている武道の考え)

・骨格や反射の仕組みを理解する。
 (抵抗できない方向へ相手を導きます。小さな力で相手を動かす理由はこれです)

・持たれた所をどうにかせず、最終的な動きのイメージに向かって動かす。
  (相手に抵抗の反応をさせない。むしろ相手の力を利用する。)

 

引き寄せに詳しい人ならピンとくるはず

実はこれらの練習なのですが、人間関係や仕事への取り組み方と同じなのです。相手に依存せず、対立せず自分の目的に向かってリラックスする。エゴを出さない。準備することによって心の余裕を生む。実際見えているものと中身は違うことを理解する。目先の事にフォーカスしない。相手と一体となる。この相手と一体となるについては須藤元気とバシャールとの対談でこう書かれていました。

バシャール : あなたは格闘技や武術から次のようなことを学びませんでしたか。つまり完全に相手と調和している瞬間こを相手を倒す事ができる瞬間だということを経験しませんでしたか。

須藤  : はい。

バシャール : 対立という意味での「闘う」とは自分は無力だという気持ちの結果として起きることです。最大のパワーはもっとも軽いタッチによって起きるのです。何かを無理やり起こさなければいけないとか、何かを力によって為さなければいけないと言っている人は実は「自分にはパワーがないから力を出さなければいけない!」と言っているのです。そこには「力が不足している」という信念があります。

引用  「バシャール スドウゲンキ」 須藤元気 ダリル・アンカ VOICE

とても興味深いお話ですね。この感覚はスポーツをやっている人も感じた事はあるのでは無いでしょうか。相手を叩きのめす気持ちでなく、むしろ相手と同調して、肩の力が抜けた時に力は最大限に発揮されるという事です。そして自分自身を完全に信頼できている時に。合気道の練習ではとにかく肩を上げない。力まない。体を緩ませる。を常に指摘されます。

「体と思考は連動している」

頭で覚えた事はすぐに忘れるし、価値を見失う。しかし身体感覚を通して覚えてものは絶対に忘れません。この感覚を日々練習する事で、普段の思考が徐々に変化してくるのです。 多分本人の無意識レベルで。ここにたどり着けない人は合気道に意味を見いだせず辞めていってしまいます。もしくは上達もしません。

未来への選択の正解がわかるようになる

大学名誉教授であり、合気道の先生でもある内田樹氏は次のように語っています。師範である多田宏氏から聞いたお話だそうです。「5年後 10年後にもしかするとこの選択が正しいという事になるかもしれないといった事が今わかる。その練習をするのが合気道だと」。そして「自分がこういう事が起こったらいいなと思うことが次々と起こるようになる。例えば道場の場所に困っていると空いている物件を貸してくれる人が現れたり。経理に困っていると弁護士が入門してきて助けてくれたり」。まさに引き寄せそのものですね。※多田宏 : 合気道九段。植芝盛平、植芝吉祥丸に師事。その後中村天風に師事。

内田樹氏はこのような事も言っています。
「武道の動きというものは、型でも何でも達成すべき目標があるが、そこに向かっていくのではない。そこに体を放り込んでいく」向こうからすっと引かれる感じなのだと。例えば弓道で的に向かって矢を射る時、矢が的に向かって飛んでいくのではなくて、「的が矢を呼び込んでくる。的のほうから矢が引き寄せられる」これが的の中心を100発100中で射れる人の視点であると。仕事でもそう。「未来のある時点ですでに仕事を終えている自分という未来的なフォーカスに同化しないと今なすべき仕事ができない。人間の体ってそういうふうにできているんです。高い精度を要求する仕事はだいたいそうなんです」。

ダラダラ仕事をしている人、いつまで経っても目標へ到達できない人はこの体を放り込むができていないのです。これはわかりやすく言葉を変えると「覚悟を決めて飛び込む」です。もっと具体的に言うと「羽が生えて飛べる事を1ミリも疑わずに飛び込む」思考なのです。あなたはいつも通っている会社や場所に、今日はたどり着くかなとは考えないでしょう。それくらいの当たり前の感覚が心に持てた時、未来は実現し始めるのです。

目先にフォーカスしない。具体的な目標を持つ。

合気道と引き寄せ

来るべき未来に気持ちをフォーカスし、それができたと思い込む。できた状態に体が包み込まれる。そこから逆算して今何をするかを感じ、やるべき事をやる。無我夢中で行き当たりばったりでやっても駄目なのです。未来を見て逆算する。これはビジネスの世界でも成功者が自然に使っている思考です。願いのかなった姿を具体的かつ詳細までイメージできている。これが重要なのです。

合気道は試合形式でなく何度も決まった型を繰り返して、技が決まる未来のイメージを確立させていく練習をします。これは何となくイメージでは駄目なのです。しっかりしたピントが合っていないと技が決まらない。これは人生の夢も同じなのです。合気道の練習とは成功にフォーカスする練習でもあったのです。

合気道をしている人は出世しやすいとも言われている所以はここにあります。また相手とぶつからない和の武道なので人間関係がとても柔軟に対応でき、人との距離感も上手に取れるようになります。この未来を実現する力を教えてくれる武道が合気道なのです。そしてこの思考は、日々の生活を充実させあなたの目標へ導いてくれる確かな羅針盤となっていきます。その結果引き寄せを実現しやすい体質になっていくのだと思います。